トピックテーマ

第32回エラストマー討論会はトピックテーマとして「ゴム構造解析のための分析方法」と「ゴムの練り・配合技術の最新情報」を設け、本テーマに関わる基礎から応用技術まで幅広く活発な議論が行われることを期待しています。本テーマの設定意図は以下の通りです。会員各位の多数のご発表をお待ちしております。


1. 「ゴム構造解析のための分析方法」

 近年のゴム構造・物性解析技術の発展は目覚ましく、例えば、以前は見えなかった分子鎖が見えるようになったり、伸長などの変形時に構造変化を高速で追跡できるようになっています。本トピックテーマでは、これらの例に限らず様々な最近のゴム構造・物性解析に関する研究討議を行いたく思います。具体的には、(1)顕微鏡による構造観察・物性測定、(2)(放射光)X線散乱・解析・吸収・分光による構造解析、(3)熱分析、(4)レオロジー的な解析をはじめとする力学特性解析、(5)シミュレーションに基づく新たな解析、(6)その新しい構造・物性解析法に関する研究について討論します。


2. 「高付加価値なゴム製品をめざして~練り・配合技術の最新情報~」

 日本のゴム産業の発展と技術革新に貢献してきた九州地区。今回のエラストマー討論会が九州地区で開催されるのを受けて、ゴム・エラストマー産業におけるものづくりの基幹技術である「練り・配合技術」をトピックテーマとして取り上げました。ゴム製品の根幹に係るこの2つの事項については、各所で様々な独自ノウハウをお持ちであり、門外不出の内容も多いかと推察いたします。一方で、COVID-19による国内・国際社会の劇的な変化に伴い、今こそ「オールジャパン」で高付加価値なゴム製品を世に送り出していくという観点から、産官学一体となった更なる技術革新を展開する必要があるトピックテーマであると考えます。多数の皆様のご発表とご参加をお待ちしております。