「時代の変化への対応を指向したゴム技術」
2050年カーボンニュートラル宣言や原料のトレーサビリティー、サプライチェーンの分断など、時代の変化が急速なものになっている。そこで本講習会では、時代の変化への対応を指向したゴム技術を基本テーマとし、2日間で合計10講演を企画しました。
日時 | 2022年10月 5日(水) 9:30〜17:10(1日目) |
会場 | 甲南大学平生記念セミナーハウス |
定員 | 80 名(先着順) |
受講料 | 正会員 33,000円(賛助会員企業は 2名まで正会員扱い) ※いずれも消費税込
※上記2日間受講できます。
※納入いただきました受講料は返金いたしかねます。
※1日目と2日目の受講者が異なる場合は申込時に申告ください。 |
申込方法 | 下記URLからWEBでお申し込みいただくか、下記@〜Cを明記して事務局宛にメールでお申し込みください。
@申込者の所属先・住所・氏名・電話・メールアドレス
A受講者全員の所属先・住所・氏名・電話・メールアドレス・受講区分・会員非会員の別
B請求書発行の要否 C振込予定日 |
送金方法 | 銀行振込 (三井住友銀行鶴橋支店(普)0987208(一社)日本ゴム協会関西支部) |
申込先 (事務局) | 〒577–0011 東大阪市荒本北1–5–55 CERI 大阪事業所 内(一社)日本ゴム協会関西支部 TEL:06–6744–2150 FAX:06–6744–2052 E-mail:srijwest@oak.ocn.ne.jp |
秋期ゴム技術講習会プログラム
「時代の変化への対応を指向したゴム技術」
1日目:10月5日(水)
9:30〜10:40 | 「近赤外分光法を利用した射出成形プロセスのインライン・ケミカルセンシング −発泡射出成形プロセスを中心に−」 |
京都大学 大嶋正裕 氏 | |
耐熱・耐圧性の高い近赤外線(NIR)分光プローブを開発し、そのプローブを用いて近赤外分光法を成形加工プロセス(射出成形)に適用した。ブレンド組成、樹脂中の水分量の測定、架橋度、さらには溶融ポリマー中に溶解した物理発泡剤(CO2)濃度など、化学組成を成形加工プロセスでインライン測定できるシステムについて述べる。 | |
10:50〜12:00 | 「非共有結合の組み込みによる熱可塑性エラストマーの強靭化」 |
名古屋大学 野呂篤史 氏 | |
熱可塑性エラストマー(TPE)は、樹脂改質、粘接着剤、自動車の車体部品、電線被覆等、多用途で用いられており、その世界市場は年2兆円とも言われ、TPEへの需要は年々高まっている。本講演では、非共有結合を組み込んだTPEの機械特性、ならびに関連する研究内容を紹介する。 | |
13:20〜14:30 | 「世界のEPDMの需要と供給の課題」 |
株式会社加藤事務所 加藤進一 氏 | |
ここ数年生産停止するEPDMメーカーがあるが、現在のEPDMの世界の需要と供給のバランス、今後の需給予想、今後キーになる製造会社の動きについて解説します。 | |
14:40〜15:50 | 「二軸押出成形による混練技術と合成ゴムの脱揮・脱水技術」 |
株式会社日本製鋼所 富山秀樹 氏 | |
合成ゴムが重合・精製された後にベールやフライアブル等が成形される過程で、二軸押出機による分離や乾燥が行われます。ゴムの練りに関してはロールやバンバリーを用いた成形に着目されがちですが、本講演ではその上流工程である上記分離・乾燥工程について詳しくご紹介します。 | |
16:00〜17:10 | 「革新的アクチュエータとしての高出力ゴム人工筋の開発」 |
株式会社ブリヂストン 大野信吾 氏 | |
空気圧駆動のマッキベン型ゴム人工筋は歴史も古く信頼性の高い優れた構造をしている。これをベースにして開発した、油圧駆動超高出力ゴム人工筋や構造の工夫による湾曲型ゴム人工筋といった新たなデバイスについて紹介する。 |
2日目:10月6日(木)
9:30〜10:40 | 「ゴム粒子を添加したエポキシ系接着層剤の疲労特性」 |
兵庫県立大学大学院工学研究科 松田 聡 氏 | |
輸送機器の軽量化を図るため、構造部材への接着剤の使用が進められている。構造部材は長期にわたり繰返し負荷を受けるため、疲労特性の評価が重要となる.本講演では、ゴム粒子を添加したエポキシ系接着剤の疲労特性について述べる。 | |
10:50〜12:00 | 「中小企業のモノづくり×SDGsってアリ?」 |
錦城護謨株式会社 太田泰造 氏 | |
SDGsって最近よく見かけますが、何?美味しいの?そもそもなんて読む?これが中小企業のリアルなのです。でも実は、無理矢理やらされるのではなく、それは自分達が積み重ねてきた日々の先にあります。そんなメーカーのあり方を一緒に考えてみましょう。 | |
13:20〜14:30 | 「高分子材料における各種界面の分析技術〜樹脂溶着界面の構造と物性、繊維強化樹脂のミクロ破壊機構〜」 |
株式会社日産アーク 向井絵美 氏 | |
放射光やインデンテーション法を用いて樹脂溶着界面の構造と物性との相関について分析した事例や、AE法を用いて繊維強化樹脂における繊維/樹脂界面のミクロ破壊機構を分析した事例などを紹介する。 | |
14:40〜15:50 | 「摩擦界面in situ観察・AEセンシングによるトライボロジー現象の可視化〜金属・複合材料からゴム・プラスチック材料まで〜」 |
埼玉工業大学 長谷亜蘭 氏 | |
通常は外から見えない伏せられた摩擦界面で起こるトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)現象や摩擦表面下の変形・破壊現象を、その場観察・その場計測して可視化および評価する研究手法と適用事例について解説する。 | |
16:00〜17:10 | 「伸長流動を用いた混練技術による高粘度ポリマーへのナノフィラーの分散」 |
福岡大学 松本紘宜 氏 | |
従来のせん断流動支配による混練技術では高粘度ポリマー中へのナノフィラーの分散は困難である。本講演では、分散効果が高いと期待される伸長流動場を活用した混練技術について既往の研究紹介や実験データをベースに解説を行う。 |